ぼくらの㊙学園祭

中学3年の2学期。みな高校受験で頭がいっぱいになっているさなか、学園祭実行委員長を相原に押しつける。相原は無難に「赤ずきんと七人の小人たち」という劇でいくことにした。表向きはそう装っただけで、裏ではどでかいことをやってやろうと考えている。

ある日、1年生の青葉から登校拒否している河辺由美子をなんとかしてやりたいと相談を受ける。小学生の時、長期で入院した後、陰湿ないじめを受けて学校に行けなくなっていた。菊地達は過去にひどいいじめを受けた経験がある佐山を連れて由美子と話をした。明るさは取り戻したものの、まだ登校できるまでには至らず、しばらくは様子を見ることにした。 

そのころ矢場は、とある美術館が購入した時価10億円以上する絵がニセモノであるとのタレコミの真偽を確かめるためイタリアのフィレンツェに飛ぶ。矢場はそこで絵の秘密を握っていると思われる男と接触し、その息子である10歳の少年ヴィットリオを瀬川のいる銀鈴荘で匿うように手配した。後日叔父を名乗る大沢という男と共に無事到着した。子守り役を引き受けた由美子は毎日銀鈴荘に出向くようになり、だんだんと明るさを取り戻していった。 

そんな中、ヴィットリオを連れてきた大沢が何かあやしいと考えた「ぼくら」は先手を打ち、由美子に内緒でヴィットリオを久美子の家に移す。由美子はヴィットリオがいなくなった喪失感から前より状態が悪くなってしまい、母親の手で神経科の病院の閉鎖病棟に入れられてしまい、外に連れ出すのは困難になってしまった。瀬川はボケ老人を装いその病院に行き、そこで仲良くなった看護婦からこっそり情報を聞くことができた。

由美子を救出しようと思っていた矢先、突如強面のイタリア人と共にヴィットリオを引き取りに現れた大沢であったが、瀬川は「ヴィットリオはいなくなってしまった」とウソをついた。大沢は「また来る」とすごんで帰っていった。それを聞いた「ぼくら」は大沢が叔父ではないことを確信し、ヴィットリオは絶対に渡さないと決心した。後日現れた大沢に「ヴィットリオは閉鎖病棟に入れられている」と瀬川はウソをつき、監禁されている由美子を大沢に奪還させようと仕組んだ。瀬川は病院院長の息子を誘拐してヴィットリオと交換してはどうかと大沢に提案した。

矢場は無事帰国した。美術館の絵がニセモノで、本物の情報はヴィットリオが握っているとの確信を得ていた。その日の夜中、絵が美術館から盗み出された。
翌日の夜、河川敷で大沢が誘拐した院長の息子と看護婦が連れ出してきた由美子(大沢はヴィットリオと思いこんでいる)の交換が行われようとした矢先、まんまと「ぼくら」は由美子を救出することに成功する。
 
数日後、「ぼくら」はヴィットリオを渡すと大沢を誘いだし捕まえた。
そして一連の出来事をドキュメンタリータッチでまとめた劇を学園祭で上演したが、教師やPTAはカンカンに怒ってしまった。
やはり絵に関する一連の出来事は大沢が仕組んでやったことだった。